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2011/12/20

エゾシカほ獲の現状


エゾシカの捕獲には狩猟と許可捕獲の2種類があります。狩猟は、「鳥獣保護及び狩猟の適正化に関する法律」及び、北海道が定める「エゾシカ保護管理計画」に基づいて定められた可猟区ごとの狩猟期間に猟を行う事です。これに対して、許可による捕獲とは、農林業被害・交通事故等への対応や個体数管理を目的とした場合に、主に狩猟期以外の期間に市町村や農協等が北海道からの許可を得たうえで地元猟友会に依頼して捕獲することを言います。

さて今年度は157千頭の捕獲を目標としているため、昨年は1023日であった解禁日を一部の自治体を除いて101日に前倒ししました。この規制緩和をはじめとして、今年度は様々な対策が以下のようになされています。

・猟期を約3週間早め、101日~翌年325日(一部市町村を除く)に変更する。
・雄ジカの狩猟頭数を10月と11月は無制限にする。12月以降は従来通り11頭になる。(雌は全猟期で無制限)
・道有林の林道195キロを除雪する。これによりハンターの行動範囲が広がります。
・遠軽町と自衛隊が連携して駆除作戦を実行する。(前回は白糠町で実施。実績28頭)
・環境省が羅臼町で餌付けして集めたシカを公道から銃で駆除する。
(北海道新聞記事 2011/9/30 一部引用)

しかし、苫小牧東部地区の大半では、今年発生した厚真町内での銃弾死亡事故もあり、10年間銃による猟が禁止となりました。苫小牧東部地区は平野で積雪も少ないため、餌を探しやすい事からエゾシカが集まる地域となっています。この地域には60社約3,000名の人たちが就業しており、エゾシカによる交通事故も懸念されています。現在は銃猟禁止地域以外で猟友会による駆除が行われており、罠猟もふくめて安全第一を念頭に置いた取組が行われています。

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